風 景

長 崎


 ハウステンボス


   訪問日


 2013年11月


詳 細


 佐世保市にある中世オランダの町並みを再現したテーマパークです。
 1992年に開業した全国的にも知名度が高い施設です。
 総面積は152ヘクタールで東京ディズニーリゾートとほぼ同規模で、単独のテーマパークとしては日本最大の
 敷地面積を誇ります。

 テーマパークですが、ひとつの街を造る事をコンセプトに何事にも細部にまでこだわりを持って作られています。
 建物も板に描いただけのハリボテをせず全て使用できるそうです。
 オランダ政府の協力や助言を得て紋章や実在する建物を忠実に再現する程の手の凝り様です。
 特に環境への配慮には力を入れていて、動植物の生態系が自然に形成される様に運河の接水部には土や木などを使い 
 護岸にはコンクリート壁を使用せず石積みとなっています。
 園内に水処理施設が設けられていて、汚水や排水がここで処理され草木の散水などに使われています。
 面している大村湾よりハウステンボスから戻る海水の方が水質が良いと言われているのは、あまり知られていませんが
 有名な話です。

 街というコンセプトのため、店舗やホテルに舞台裏が無く搬入の車両などが普通に園内を走り駐車しています。
 そういった車両をクラシックモデルやカラーを統一した車両にして街としての現実感を備えるアクセントに利用しています。
 余談ですが、ハウステンボス向けの特別仕様車が市販車として販売されたのが「スバルサンバー・クラシック」です。


 この土地は元々江戸時代に干拓された水田跡で、終戦後に引揚援護局が置かれ船で復員・引揚げて来られた方達が
 ここで休息を取り国鉄 南風崎駅より列車で故郷へ帰って行かれました。
 その後、自衛隊の駐屯地、工業団地を経てテーマパークとして開発されました。
 
 開発が始まった当時の土地はヘドロで埋め立てられ、投棄された大きな岩塊が多数埋まっていたそうです。
 最初に土地改良を行い多くの樹木や花を植え再生しました。土地取得よりも改良する費用の方が大きかったそうです。
 その初期投資の負債を支えきれず2003年に破産しました。2010年からは大手旅行会社のH.I.Sなどが中心となり
 新たな再建が始まりました。無料で入れるフリーゾーンを設けるなど新たな取り組みを行っています。

 
 ハウステンボスと言えば綺麗な花と街並みというイメージの通り園内はとても綺麗に整備されています。
 11月で花の少ない時期でしたが十分に楽しむ事が出来ました。
 冬季には世界最大級の1000万球を使用した大規模なイルミネーションが開催されています。
 他のテーマパークのような派手なアトラクションやキャラクターはあまりありませんが、現実感のある街並み、
 落ち着いた雰囲気を味わう事が出来ます。椅子に座っているだけでも楽しいテーマパークです。

 近くには針尾送信所西海橋があります。

 イルミネーションはこちら


行き方


 西九州自動車道 佐世保大塔I.Cより国道205号線を南下します。
 JR大村線 ハウステンボス駅すぐです。
 針尾島にあります。






周囲が緑に囲まれています。




入園ゲート。












運河には連絡船が運航されています。




















時期が外れていたので人が少なくゆったりした雰囲気でした。








シンボルのタワー「ドムトールン」。
高さが105mあります。
80mの所に展望台があります。
















暗くなるとあちこちでイルミネーションが点灯が始まります。




同じくらいからパレードも始まります。








電飾で彩られた車両が通って行きます。




サービス満点だった何かよくわからないキャラクター。
カメラを向けるとやたら踊ってくれました(笑)




通過するとその後方のイルミネーションが点灯していく仕掛けになっていました。




パレードの後はイルミネーション「光の王国」の始まりです。






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